2011年9月5日月曜日

被災地障がい児者支援ボランティア活動の報告(20)

こんばんは。8月16日〜18日、ボランティアに参加いたしましたオオノミです。
今回は貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。
報告をと思っていたのですが、遅くなりいまのタイミングになってしまったことを、
お詫びいたします。

活動報告
今回、3日間さわおとの森の経営する「あのねの森」にてボランティア活動を行いました。
あのねの森は一軒家を改装したアットホームな施設で、園長のお話ですと、昨年にオープンしたばかりとのことです。
オープン1年は学童を対象とした活動を中心にされていたらしいのですが、今年から午前中に未修学児対象の母子クラスもオープンし、
スタッフの負担が増えて大変になっている様子でした。
園長いわく、「一人でも手伝いに来てくれると、スタッフが事務作業をする時間を持てるので、とても助かる」とのことです。

こちらの施設は地震の際、家の周りの外壁の一部にヒビが入り、危険なため、外壁の一部を全部とったとのこと。
通っている児童は全員無事だったとのことです。
少人数でのアットホームな施設なので、ボランティアに対しての指示が明確で、とても温かく迎えてくれました。
午前中の未修学児は、ほぼ一人で何でも出来る子から、自力歩行が困難な子まで、さまざまでした。
一緒に遊んだり、水遊びの片付けを手伝ったり、遠足に一緒にいったりしましたが、
比較的穏やかなペースで、活動が出来ました。

午後の学童は、曜日によって来る子供が変わるのですが、私がお手伝いした3日間は、
小中学の6人から8人くらいの子供を毎日受け入れていました。
その週は、本を読めたり、水遊びが出来る「エスパ」という施設に外出する活動内容だったので、
マンツーマンでスタッフがつき、いつもスタッフ総出でサポートしている印象を受けました。
エスパで、一緒に本を読んだり、水遊びをしたりしました。
子供達はみんな個性豊かで、目が離せない子も多い中、
スタッフが連携し丁寧なケアをしていると感じました。

1日が終わったらぐったりといった感じでしたが、施設の人の温かさ、子供達の可愛さに
癒されました。本当に良い経験をさせていただきました。
また機会があればぜひ行きたいと思います。

以上、報告というより、感想になってしまいましたが、
本当にありがとうございました。

2011年9月4日日曜日

被災地障がい児者支援ボランティア活動の報告(19)

8月16、17日に参加しましたミヤナガと申します。
広報・販促の企画・制作、また書籍編集を生業としておりまして、施設での経験がありません。
にも関わらず今回参加の機会をいただきましたこと、感謝いたしております。
この活動をとりまとめ送迎やさまざまな手配に奔走された今泉さん、本当におつかれさまです、ありがとうございます。
ご一緒した皆さん、ありがとうございました。

また、感想をお送りするのがえらく遅くなり大変申し訳ありません。

滞在中の2日間、白石陽光園ポレポレに伺いました。
他の施設も同様だとうかがいましたが、ここも利用者さんのケアをする人手が圧倒的に足りないようでした
そんな中、経験のない私が果たして本当にお役にたてるのか、職員さんに却ってお手間をおかけするのでは、と非常に不安でしたが、
懸念する間なく、走り回るお子さんたちを追っかけ、転がって遊び、一緒に躍り、、、しているうちにあっという間に過ぎてしまった2日間でした。とはいえやはり、未経験の私もネコの手ぐらいにはなれただろうか果たして、と今も少々心配です。
また、お盆の休日を過ごしにいらしていた大人の利用者さんとお話しする時間をあまり持てなかったのが、少々心残りであります。

また、18日には名取、亘理に行く機会をいただきました。
道路のわきや田畑に今も点々と残る小型漁船や車、がれき等の集積所となっている高校の校庭、柱だけが残る家屋、被災したルパートの建物、田畑を埋め尽くす夏草。言葉がありませんでした。
現地で被災された方々のニーズを吸い上げ支援につなげようと活動しておられる「亘理いちごっこ」さんへもうかがいました。

今後も引き続き、本ボランティアネットはもちろん、いちごっこさんのように現地で活動されている方々のお手伝いさせていただければと願っております。
また、日常生活においても在住地域で障がいのある方の支援活動等に参加の機会、探りたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。

*9月10日の報告会、反省会、参加いたします。よろしくお願いいたします。

2011年9月2日金曜日

たかつ災害ボラ通信11号

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☆   たかつ災害ボラ通信11号    ☆
☆      2011/09/04         ☆
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<被災地障がい児者支援ボランティア活動報告会・反省会のお知らせ>
 皆さん、この夏はボランティアに参加くださいまして、まことにありがとうございました。
おかけ様で、7月25日より開始したこの活動も、皆様の協力により8月23日の活動終了まで30日間で、延べ181名の方にご参加いただきました。
 8月23日にはお世話になりました、白石陽光園・白石あけぼの園・宮城県重症心身障害児者親の会(守る会)・NPO法人さわおとの森・みのり会るばーとの各施設に挨拶してまいりました。
 今回の活動は23日を持ちまして、一応の区切りとさせていただきます。なお、今後の活動につきましては、現地からの要請と日程の調整が整い次第、また、皆様にお知らせいたします。
その折にはまた、こぞって参加くださいますようお願いいたします。
◆報告会◆
○日時:9月10日(土)15:00~17:00
○場所:高津養護学校多目的室
(川崎市高津区向ヶ丘16電話044-865-4921)
※東急田園都市線梶が谷駅徒歩12分(向ヶ丘遊園行きバス5分向丘南原バス停より1 分)
○その他:活動中の写真などお持ちの方はご持参ください。
◆反省会◆
○日時:同日9月10日(土)18:00~20:00頃
○場所:東急・JR溝の口駅周辺
○予算:5,000円程度
※詳細は人数確定後お知らせします。皆さんで思い出話に花を咲かせましょう。また、今後のご希望などあればご披露ください。
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◎参加希望の方は9月5日(月)までに◎
●報告会に参加する(   )
●反省会に参加する(   )
●お名前(          )
(   )に○×印をご記入し、今泉(imasyu@gmail.com)に返信ください。
参加できない方は、是非メッセージをお寄せください。

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「宮城県内施設でボランティア活動をおこなって」
 東日本大震災により亡くなられた方々にお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。

気仙沼支援学校での音楽会
 
 この夏休みを利用し、宮城県内施設(利府町さわおとの森、名取市みのり会るばーと、白石陽光園ポレポレ)や手をつなぐ育成会「みやぎ手をつなぐ夏祭り」のスポーツイベント、仙南7町身障者スポーツ大会、「守る会」療育キャンプでのボランティア活動等に参加させていただきました。
  この活動は、3月19日に神奈川県川崎市にある神奈川県立高津養護学校の教職員が川崎市等々力アリーナに開設された「避難所」のボランティアをおこなったことをきっかけに、5月の陸前高田市での「思いで探し」ボランティア、6月の東松島市での「泥だし」ボランティアと取り組む中で、特別支援学校の教職員として、その専門性が生かされるようなボランティア活動ができたら、と
七ヶ宿中での身障者スポーツ大会
いう願いからはじまりました。
 なお、この活動に際し、宮城県教育委員会特別支援教育室、宮城県重症心身障害児(者)を守る会秋元会長、社会福祉法人白石陽光園ポレポレの菅原所長から多大なご支援をいただきましたことを報告し、感謝いたします。
 活動は7月25日(月)のさわおとの森での活動を初めとし、白石陽光園さんのご好意により、白石あけぼの園の宿泊施設を拠点として、8月23日(火)まで延べ30日間181名の参加者で取り組ませていただきました。


 以下は活動者の報告です。 



門さんのワークショップを終わって

 <さわおとの森1日目、終了しました。子どもたちは元気いっぱいでした!>
 さわおとの森では、日中は、どんぐりグループ(未就学児対象のリトミックなど)、くるみグループ(小中高生の活動支援など)、わのみグループ(成人の方対象の活動支援など)の3つのグループに分かれて活動しています。当日に施設へ行くと、自分がどのグループに参加するのかというシフト表が配られました。(休憩時間をお昼に1時間もらえます。)
私は午前中はどんぐりグループに入りました。未就学児のグループでは、5人の子どもに職員が5人で活動しています。(保護者といっしょに参加している家庭もありました。)リトミックや感覚遊びのような活動をしました。子どもたちの中には、なかなか気持ちが切り替わらなくて泣いてしまう子もいたり、人懐っこく関わってくる子もいたりと、元気いっぱいでした。
 午後はわのみグループに入りました。こちらは利用者が10人程、職員が4人程で活動していました。利用者の中には積極的に話しかけてくださる方もいて、昼食後は自由に過ごしたあと、紙すきを行いました。
まだ1日目ですが、あっというまに1日が終わりました!明日も楽しんできます(^-^)
<7/29るばーとでボラをしてきました>

被災した旧ろばーと

仮設の新ろばーと
 
門さんのワークショップ


<るばーと>1日体験記をお届けします
 るばーとは職員さんも利用者さんもとてもとてもフレンドリーでとても居心地のいい空間でしたゆったりなスケジュールでしたが、生活支援の福祉施設は川崎でも同じ感じだなぁと思いました。私は2階の1班、比較的軽い方達の班で、60代の方もいましたが平均30歳代?若い方が多いと感じました。午前中は室内でビーズでネックレスなどの自主製品作りをしました1班は17名の利用者さんで2名おやすみ。廃油回収など外へ行くグループ、ろうそく作りのグループなどもあり、ビーズは4名の方がいました。1-2mmの小さいビーズですが皆さん器用に一人でどんどん通していました。
お昼は重度の方中心の2班にお手伝いに行きました。職員の方が丁寧に食べさせ方を説明して下さるので困ることなく介助ができました。午後は1.2班合同でお別れ会。山梨の施設職員さんが1人ずつ交代でボランティアにいらしているそうで今週は3人の男性職員さんがすっかり慣れた様子で働いていらっしゃいました

<手をつなごう みやぎ夏祭りイベントに参加して>
 山元支援学校体育館で開催されたスポーツ大会は、宮城県障害者スポーツ協会が主催する「手をつなごう みやぎ夏祭りイベント」です。私たちが会場の体育館に入ったときは、既に様々な団体が会場設営などの準備に入っていました。9時30分過ぎに、支援ボランティア全員のミーティングが行われました。私たち(4名)は「ポレポレ」の一員として参加したのですが、リーダーの方から「神奈川県から参加したボランティア」として紹介を受けました。リーダーから、本日の業務内容として「遊具で遊ぶ児童達の遊び相手及びサポート業務です!児童の安全確保(怪我防止)、遊具の保全管理等をお願いします」との説明があり、体育館内の遊具の配置図が手渡されました。また、「遊んでいる児童に対し、必ず誰かしらがサポートについているよう(児童が1人であそんでいることがないよう)、お互いに声を掛け合ったり周囲に目を配ってください」との注意がありました。
 宮城県内の大学生のボランティアが20名前後参加していました。学生ボランティアは「原則として来場した児童1人(1組)に対し、1人が貼り付き(1対1)遊び相手になってください」と説明されました。私たちも含めて一般ボランティアと「指導協」(?)も合わせて20名前後参加していました。「指導協及びボランティアの皆さんは、原則として設置系遊具に貼り付き、児童がその遊具で遊ぶための保全管理を行って下さい。」と説明されました。
 「遊び教室」の開幕、あちこちで歓声が聞こえる、楽しい時間でした。遊具の担当者をリーダーが特に決めなくとも、各人が回りを見て、手薄なところへ誰かが行くという形で、自然に役割分担が行われていました。(私がこれまで参加した被災地での瓦礫撤去や泥だし作業で、自然な作業分担を進めた作業責任者もあり、逆に詳細なことまでボランティアに指示しないと安心できない作業責任者がいたことを思い出しました。)
10時過ぎには、障害児とその家族が会場に入ってきました。最初は少なかったのですが、次第に多くなり、障害児とその家族、ボランティアが一緒になって遊具で遊びました。私も輪投げ、デスクゴルフ、ミニボーリング、フラフープ(50年ぶりにやった!出来た!)などでの役割分担を果たすとともに、自分自身が楽しみました。
※活動の様子は「たかつ災害ボラネット」ブログ
http://takatsu-saigai-volunet.blogspot.com/
に掲載してあります。ご参照ください。 

あけぼの園での反省会
おわりに
 活動に参加させていただいた神奈川県内特別支援学校教職員を初めとし、作業療法士や大学生、元社長等は、学生時代の合宿生活のように、夜遅くまで語らい、日々の思いを吐露してくれました。この思いが震災復興まで続くものと確信しました。
 また、日々の活動の終わりには必ず被災地を見学させていただきました。名取の空港周辺や荒浜海岸、山元町の坂元駅周辺など、余りマスコミが報告しない地域の被災状況に、愕然とする思いしか抱けませんでした。この地で活動する皆様のご苦労やお体にどうぞ安穏がいち早く訪れますよう、また、是非、多少のお手伝いをさせていただける機会がきますよう、ともに活動できたらと願ってやみません。
 今回の活動に参加し、宮城県内の障がい児者支援にたずさわる多くの方々の想いと実践が、被災された障害のある方々のいち早い回復と、平穏な生活維持につながっていると実感しました。この災渦からの復興がすみやかにすすむことをこころより願っています。(今泉)